准看護師から正看護師を目指す人もたくさんいますが、その場合はどのようなルートを辿ることになるのでしょうか。正看護師を目指す際に使える制度と一緒に紹介します。
准看護師から正看護師になるには看護師国家試験に合格する必要があります。専門の教育機関で3年以上学ばなければ受験できませんが、准看護師の免許を持っていればその期間を短縮することができます。通常の教育機関は3年ですが、准看護師から正看護師を目指す場合は看護短期大学や看護専門学校で2年課程を修了すれば看護師国家試験の受験資格が与えられます。
2年課程には全日制と昼間・夜間の定時制、通信制があります。全日制は主に平日の日中に授業を行います。仕事を続けながら通いたい人には難しいかもしれません。その場合は定時制がいいでしょう。定時制の場合は3年間のカリキュラムが組まれているため期間を短縮することはできませんが、授業によって曜日や時間が異なるため、仕事を続けながら通うことも十分に可能です。
准看護師として7年以上の実務経験を積んでいるなら通信制もおすすめです。通信教材による学習と登校日の座学授業と実習を2年間受けることで資格を取得できます。
ただし、専門の教育機関に進学するには、時間はもちろんそれなりの費用もかかります。経済的な面が心配で進学をためらっている人もいるかもしれません。そのような人に向けて活用できる制度もありますのでぜひ参考にしてください。
国内の大学や専門学校で学びたい人に向けて奨学金を貸しつけている機関です。中には返済不要な奨学金もあるので申し込む前に確認しておきましょう。
就労経験があるなら専門実践教育訓練給付金を受給できるかもしれません。厚生労働大臣が指定した講座を受講し一定の要件を満たしていれば年間に必要な経費の70%(上限56万円)が支給される制度です。在学中は申請すれば必要経費の50%(上限40万円)が半年ごとに支給されます。支給期間は2年が原則ですが、3年の場合は延長することも可能です。
経済的な負担を抑えたいなら教育訓練支援給付金という制度もあります。雇用保険の基本手当の日額80%に相当する金額が支給される制度ですが、「45歳未満」「離職中」など条件を満たさなければなりません。まずは受給可能かどうかを調べてみましょう。
通信制で正看護師を目指すなら日本看護協会の「看護師学校養成所2年課程(通信制)進学者に対する奨学金」がいいでしょう。通信制なら仕事を続けながら学べますが、教科書代などの経費はどうしてもかかってしまいます。日本看護協会の会員で通信制の学校に在学している場合、この制度を利用すれば経済的な負担を抑えられます。貸与額は年額36万円または48万円でどちらにするかを自分で選択できます。
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続きはこちら准看護師になるには養成所で2年間学び、准看護師試験を受けなければなりません。試験はマークシート形式ですが出題数が多く1問にそれほど時間がかけられないため過去問題集などで問題の形式に慣れておく必要があります。
続きはこちらなぜ准看護師制度の廃止が議論されているのか、賛成派の日本看護師協会の考えと反対派の日本医師会の考えにふれながらまとめていきます。どちらも意見を譲らず長い間議論が交わされており、まだ結論は出ていません。
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